新生活開始!子どもが感じやすいストレスと親ができること
4月は新年度がスタートし、入園や入学、進級などで生活環境の変化が起きる時期。こうした変化は、子どもにとっても少なからずストレスとなることがあります。
今回の記事では、新年度に子どもが感じやすいストレスや、親ができる対処法などをご紹介します。
新年度に子どもが感じやすいストレスとは?
子どもは入園、入学、進級に伴い、さまざまな場面でストレスを感じます。
入園後
幼稚園や保育園に入園してすぐの子どもは、遊具やおもちゃなどの順番を待ったり、分け合ったりすることをストレスに感じます。
おもちゃの取り合いやケンカなどが起きたときにフォローしてくれる親御さんがいなかったり、先生に気持ちを上手く伝えられなかったりすると、心の中でストレスを抱えてしまうことも多いのです。
入学後
小学校では、今まで遊びの時間だった部分が「勉強」に代わります。「長時間いすに座って授業を聞く」という生活は、子どもにとって大きなストレスになります。
また、このぐらいの年になると、子どもながらに他人と自分を比べて落ち込んだり、やる気をなくしたりする場合も多いのです。
進級後
たとえば1年生から2年生へ進級したときや、最高学年の6年生に進級したとき、真面目で責任感の強い子は「下の学年の見本にならなければ」とプレッシャーに感じてしまいます。そのため、子どもの中には「進級後に心が不安定になる」という子もいるのです。
こんな症状に注意!子どものストレスサインとは
入園や入学、進級後に子どもがストレスを感じると、以下のようなサインを見せることがあります。
心に起こる変化
・些細なことでぐずりやすくなる
・イライラして不機嫌になる
・落ち込みやすくなる
・感情の変化が激しい
体に起こる変化
・下痢や便秘をしやすくなる
・腹痛や体調不良を訴える
・発熱
・寝つきが普段より悪くなる
・朝なかなか起きなくなる
・食欲不振
子どもに対して親ができる対処法は?
我が子がストレスを抱えているとき、親はどうやって対処すればいいのでしょうか。
話を最後までしっかり聞いて、ほめる
親がまず心掛けるべきなのは「子どもの話をしっかりと聞いてあげること」です。
このとき他の子と比べたり、「大した問題じゃない」と切り捨てたりしないことがポイント。子どもの悩みは本人にしか辛さが分かりませんので、親は黙って聞いてあげましょう。
また、話を最後まで聞いたうえで、子どもの良いところや「できるようになったこと」をほめてあげてください。ほめられることで、子どもは自信を持てるようになります。
話の強要&親が解決するのはNG
子どもの様子が気になるからといって、話を無理やり聞き出すのはNGです。
話をすることそのものが嫌にならないよう、子どもが話をしたくなさそうなら「また話したくなったら聞くよ」と伝え、安心させてあげましょう。
それから、子どもの問題に親が介入しすぎるのも問題です。ケンカやいじめ以外の問題は、子ども自身で乗り越える力を身につけていかないといけません。
親の立場からするともどかしいですが、手を出すのはグッとがまんして、見守る姿勢でいましょう。
子どものストレスを和らげるには、気持ちに寄り添って
人生経験が浅く、先の見通しが立てる能力がまだ発展途上の子どもは、ストレスを感じやすいもの。慣れない環境で辛いときでも、
優しく話を聞いてくれるパパやママがいれば、次第に前向きな気持ちを持てるようになっていきますよ。