手動でも簡単!生クリームを泡立てる際のコツ!

ふわふわでクリーミィな生クリームは、小さな子どもから大人まで大好きですよね。しかし「泡立てが大変……」というイメージが強いもの。でも実は、ちょっとしたコツを知っていれば簡単に泡立てることができます。
ここでは、手動でも簡単に生クリームを泡立てるコツをご紹介します。

生クリームの種類は?動物性・植物性のちがい

そもそも生クリームには「動物性」「植物性」の2種類があるのをご存じでしょうか?一見同じように見えても、成分や泡立ち方のスピード、仕上がりにそれぞれ違った特徴があります。

動物性の「生クリーム」

「生乳」をつかった動物性脂肪が原料の製品を「生クリーム」と呼びます。市販の場合は脂肪分が35%~45%くらいのものが販売されていることが多いです。

動物性の場合、クリームの泡立ちが早く固まりやすいという特徴があります。しっかりと泡立てたい場合は動物性の生クリームがよいでしょう。泡立てたあとはすこし黄みがかったやさしい白色に仕上がります。

植物性の「ホイップ」「フレッシュ」

植物性のクリームはコーン油や大豆油、綿実油の植物性の油脂と、乳化剤を混ぜ合わせて作られるのが一般的です。動物性脂肪100%ではないため、「ホイップ」「フレッシュ」などの名前で販売されています。
動物性の生クリームに比べて泡立てるのに時間がかかりやすいですが、クリームがやわらかく仕上がるため、デコレーションなどがしやすい特徴があります。

生クリームを手早く泡立てるコツは?

いつものデザートも泡立てた生クリームを添えるだけで、ちょっとしたごちそうになります。ここでは、「泡立てのコツ」をご紹介します!

クリームは冷蔵庫で冷やす+氷水でボウルを冷やしながら泡立てる

まず生クリームを冷蔵庫で3~6℃まで冷やしておきます。こうすることでかき混ぜたときに空気を抱き込みやすくなるので、早く泡立つのです。また、暑い時期はボウルや泡立て器も冷やしておくとよいでしょう。
生クリームを十分に冷やしたら、大きなボウルに氷水をたっぷり入れ、塩を少量加えます。塩を入れると氷水がより冷えるので、泡立てやすくなるんです。

生クリームを開封する前に振る

より早く泡立てたい人は、生クリームの容器を開ける前にシャカシャカと振るのがポイント。振り続けるとちょっと音が変わってくるので、ストップして清潔なボウルに注ぎましょう。
その後、砂糖を10~15g程度入れて、泡だて器で空気を含ませるように混ぜていきます。最初に振ることである程度空気を抱き込んだ状態になっているので、早めに泡立ちます。

シフォンケーキなどに添えるなら、すくうとゆっくりクリームが落ちるくらい(六分立て)がベスト。デコレーションに使うなら、泡立て器を持ち上げたときに角が立ってお辞儀をするくらい(八分立て)まで泡立てましょう。

レモン汁で時短&さわやかなクリームに

もっと早く泡立てたい人は、泡立て時に「レモン汁」を数滴加えてみてください。レモン汁のクエン酸がたんぱく質を固めやすくしてくれるので、すばやく生クリームが泡立ちます。
生クリーム200ccに対しレモン汁を小さじ1~2加えれば、レモン風味のさっぱりした生クリームが楽しめます。ただしすぐに固まるので、泡立てすぎに注意してくださいね。

お菓子や料理に!生クリームをおいしく食べよう

生クリームはそのまま料理やスイーツづくりに使ってもおいしいですが、泡立てることでふわふわのなめらかな食感が味わえます。お菓子はもちろん、コーヒーなどに乗せても特別なおいしさが楽しめますよ。「電動ミキサーが家にない」という人も、ご紹介した泡立て方を参考にふわふわの生クリームを作ってみてくださいね。