早く簡単にキズを治そう!切りキズなどの治し方のポイント!

包丁でうっかり手を切ってしまったり、子どもが走ってつまずいて転んだり……日常生活では切りキズやすりキズなどができることも珍しくありません。キズが治らないうちは水にぬれるとしみて痛いですし、目立つ場所ならできるだけキレイに治したいですよね。

そこで今回は、切りキズ・すりキズなどの治し方のポイントをご紹介します。あらかじめ知っておけば、ケガをしたときに役立ちますよ。

切りキズ・すりキズができたときの治し方は?

生活の中で手指や体をケガすることはよくあります。特に刃物を使う料理中は、うっかり切りキズを作ってしまうことも多々あるでしょう。また、元気いっぱいな子どもはすりキズなどのケガをすることも多いもの。
まずはケガの基本的なケアを知っておきましょう。

①キズ部分を流水で洗い、汚れを落とす

キズを作ってしまったときは、キズ部分についた汚れやゴミをきれいに取り除くことが大切です。汚れやゴミが残ったままだと、そこから細菌が繁殖して化膿したり、ひどい場合は「破傷風」や「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」などの感染症を起こしたり場合があります。
キズは流水で洗い流し、ゴミが残っている場合は清潔な綿棒やガーゼなどで取り除きましょう。

②タオルなどで押さえて血を止める

血が出ている場合は、タオルやティッシュなどでキズ口を覆って3分程度押さえましょう。血が止まらない場合はすみやかに病院を受診することをおすすめします。

③絆創膏でキズ口を保護する

キズがむき出しだと、せっかく治ってきてもふとした拍子にキズ口が開いてしまいます。絆創膏などでキズ口を覆い、しっかりと保護しましょう。絆創膏は濡れたり汚れたりしたらすぐに新しいものに取り換えます。

キズができたとき「湿潤療法」なら跡が残りにくい!

キズが治ったあと「跡が残ってしまった」という経験は誰しもあるのではないでしょうか?この原因は「かさぶたを乾かして治す」という考え方が主流であったためです。キズ口から出る体液(滲出液)には、キズを直すための成分が含まれています。この滲出液が乾くとかさぶたになるのですが、かさぶたの下には皮膚が再生しにくいので、跡が残りやすくなってしまうのです。

そんな中、近年では「湿潤療法(モイストヒーリング)」という治し方が注目されています。これはフィルムでキズを覆うことで、キズ口を滲出液で潤したまま治していくという方法。滲出液に覆われたキズ口は次第に肌の細胞が再生されていくため、跡が残りにくいのです。

最近では湿潤療法専用の特殊な絆創膏(ハイドロコロイド)も簡単に手に入れられます。キズ口を流水で洗って清潔にしたら、湿潤療法用の絆創膏やフィルムで覆って乾かさないように保護しましょう。
このときキズ口が化膿していたり、熱を持っていたりする場合は悪化するおそれがあります。そのような場合は念のため医療機関を受診することをおすすめします。

キズができたら適切な治し方で治療しよう!

切りキズやすりキズは汚れを落としてから保護することが大切。その際に乾燥させないよう保護しておけば、後が残りにくいうえ痛みも和らぎます。ただし、キズが深い・押さえても血が止まらない・動物に噛まれたなどの場合は、すみやかに病院で診てもらいましょう。