夏の肌着、子どもに着せるべき? 肌着の必要性について

子どもはもともと暑がりであるため、衣類は大人より1枚少ない枚数を着せるのが目安となっています。しかし、夏の暑い時期でも肌着は着せた方が良いとも言われ、どんな服装をさせるのが最も良いのか、迷われる親御さんも多いようです。また、肌着を着るのを嫌がるお子さんもいますよね。
そこで今回は、夏の肌着の役割と必要性について解説していきます。暑い時期でも肌着を着せるべきなのか、一緒に見ていきましょう。

小さな子どもにとって夏の肌着はどんな役割? 

汗を吸収し、肌トラブルを防いでくれる役割

肌着は一般的に、汗を吸収しやすい素材でできています。また、伸縮性がよく肌に適度に密着し、汗をかいたらすぐに吸い取ってくれるため、肌の上に汗が長く留まるのを防いでくれます。そのため、あせもやとびひなどの汗による肌トラブルを防いでくれる役割があります。コットン100%のTシャツでも水分を吸収しますが、肌との密着性が足りず、素材としても吸水性が肌着には劣ると言えるでしょう。

急な気温の変化による影響を防いでくれる役割

夏はエアコンの使用により、室外と室内との温度差が大きくなりがちです。肌着には、そういった急激な気温の変化から、子どもの身体を守ってくれる役割もあります。エアコンなどの風が直にお腹や背中に入り込んで冷やしてしまうのを防いでくれるので、体への負担が少なくなります。

夏に肌着の着用が必要な子どもはどんなタイプ?

肌に付着した汗は、自然に乾くのと肌着に吸収されるのとでは、汗の成分による肌への影響が異なります。そのため、肌がデリケートで汗によるトラブルを招きやすい子どもには、できるだけ肌着を着せることをおすすめします。汗をかいたら肌着をこまめに取り換えることも大切です。
また、お腹が冷えやすい子どもは、肌着をしっかり腹部に密着させるようにして、エアコンや扇風機などによる冷えからお腹を守るようにしましょう。

夏の子どもの肌着、どんなものがおすすめ?

夏の肌着に適しているのは、吸水性が高くサラサラした肌感のメッシュタイプの肌着です。
素材が軽く動きやすいため、肌着を嫌がる子どもでも比較的着やすく人気があります。
また、ほどよく肌に密着し、お腹をしっかりカバーしてくれるよう、サイズの合ったものを選ぶことが大切です。

肌着を着せない時の注意点は?

肌着の役割はわかったけれど、やはり2枚は暑がって着てくれない、洗濯物が増えて困るなど、肌着を着せないケースもあるでしょう。そのような時には、以下の点に注意しましょう。

・汗をこまめに拭き取ることで、肌トラブルを予防する
・洋服の素材をコットン100%などの吸水性のよいものにこだわる
・汗で濡れた時に肌を刺激しないよう、やわらかい素材の洋服を選ぶ
・お腹まわりに隙間ができにくいデザインのものを選ぶ

夏の肌着の必要性について、子どもにとっての役割を中心に紹介しました。子どもは成長とともに肌も次第に丈夫になっていき、また、汗をかいた時に自分で拭くこともできるようになっていきます。
肌着を着用させたい年齢は、目安として7~8歳程度まで。それまでは、夏特有のトラブル予防のために、下着を活用することをおすすめします。