手洗いの徹底でインフルエンザ予防を!
インフルエンザの予防接種を受け、人混みではマスクを着用していても、流行時には感染してしまうこともあるインフルエンザ。なかには1年で2回、3回と感染してしまう人もいますよね。
インフルエンザ予防には手洗いが最も有効だと言います。手洗いを徹底することでどれくらいの予防につながるのでしょうか。家庭内での感染を防ぐためにも、今一度ただしい手洗いのポイントも見ていきましょう。
手洗いがなぜインフルエンザに有効なの?
インフルエンザウイルスやノロウイルスなど多くのウイルスや細菌は、手を介して口や鼻、目から体内に入ります。
くしゃみや咳を手のひらで覆ったり鼻を手でこすったりすることでウイルスが手に付着し、その手でドアノブや手すり、電車のつり革やエレベーターのボタンなど不特定多数の人が触る場所を触ると、別の人々の手にウイルスが感染していくことになります。
ドアノブなどに付着したウイルスは2~8時間程度生存できると言われており、知らず知らずのうちに自分の手がウイルスに汚染されてしまうのです。
だからこそ、正しい手洗いによって適宜ウイルスを洗い流すことが感染予防に最も有効なのです。
予防につながる手洗いのポイント
インフルエンザの予防には、外出後、食事の前、トイレの後には必ず手を洗うことが肝心です。
手洗いのポイントとしてまず大切なのは、せっけんをしっかりと泡立てること。しっかりと泡立てれば、せっけん成分が手のシワや爪の隙間に入り込み、ウイルスをしっかりと落とすことができます。泡立てがまだできない小さい子どもには、泡状で出てくるせっけんがおすすめです。
2つ目のポイントは、手洗いをしたあとに清潔な乾いたタオルで手を拭くことです。手をきれいに洗ってもタオルにウイルスが付着していたのでは意味がありません。湿ったタオルはウイルスやバイ菌が繁殖しやすい状態なので、必ず乾いたタオルを使用しましょう。また、タオルの共用は避けてください。ウイルスに感染しやすい冬の時期は、ペーパータオルを使用するのもよいでしょう。
正しい手洗いの方法
1.泡立てたせっけんで手のひらを10回程度こすり合わせます
2.手の甲も同様にこすります
3.右手の指先を左手の手のひらで包みこみ、もみ洗いします
4.左手の指先も同様に、右手の手のひらで包み込み洗います
5.右手の親指を左手でつかみ、ひねり洗いします
6.左手の親指も同様に、右手で洗います
7.両手をパーにして合わせ、指と指の間をこすり合わせます
8.最後に手首も忘れずに洗います
9.流水でよく泡を落とします
10.乾いた清潔なタオルで水分をよく拭き取ります
手洗いにかかる時間の目安は30秒です。指先や指の間、親指に汚れが残りやすいので、丁寧に洗いましょう。
こまめに手洗いをすることが、インフルエンザ予防に大いに役立ちます。外出先など、すぐ近くに手を洗う場所がない場合は、アルコール消毒でも代用できます。携帯用のアルコール消毒液も販売されているので、常にバッグに入れておくと安心ですね。