子どものゲーム禁止は逆効果?ゲームのメリットや注意点

近年は小さなころからゲームに親しんでいるというお子さんが多い一方、親御さんが子どもに対し「ゲーム禁止」にしているケースもみられます。しかし実は、過度なゲーム禁止はかえって良くない影響が表れてしまうことも。

今回は、ゲームのメリットやゲーム禁止令のデメリット、ゲームとの付き合い方のポイントについてご説明します。「親子でゲームとどう付き合っていくのか」を考えるきっかけに、ぜひご一読ください。

子どもにゲームをさせるメリットは?

ゲームは楽しいだけでなく、以下のような“子どもの能力を伸ばしてくれる面”もあります。

さまざまな物語を主人公として体験できる

RPGゲームなど、主人公としてストーリーを進めるタイプでは、物語に没入しながら仮想体験ができます。
仲間と協力して目的を果たす体験は、コミュニケーション能力や成功体験の獲得、達成感にもつながります。

発想力や論理的思考が身につく

世界をクリエイトしていくゲームやパズルゲームなどは、発想力・論理的思考力といった力を伸ばしてくれる効果があります。これらは近年始まったプログラミングの学習にも欠かせない能力です。

家族や友達とのコミュニケーションになる

家族で遊べるゲームなら、家族同士の楽しいコミュニケーションにもなります。
また、近年は友達同士のコミュニケーションにもゲームが重要な役目を果たしているのです。
直接のコミュニケーションが苦手な子どもでも、ゲームがきっかけで仲良くなり、親交の輪が広がることもあります

ゲーム禁止には逆効果なケースも……

親御さんの中には「子どもはゲーム禁止にしている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かにゲームは楽しいものですし、時間を忘れてのめりこんでしまう子がいるのも事実です。
しかし、ゲームを完全に禁止してしまうのは良策とはいえません。次のようなデメリットがあるからです。

友達の家でゲームに執着してしまう

自宅でゲーム禁止にされている子どもが、お友だちの家でゲームばかりに夢中になってしまうのはよく聞く話です。大人でもそうですが、過度の禁止は反動が大きくなりやすいので、かえって逆効果になってしまうのです。

子どもがウソをつくようになる場合も……

ゲームの楽しさを知った子どもは、禁止されるとあの手この手でゲームをやろうとします。
親が隠していたはずのゲーム機を持ち出してこっそり遊んだり、親が寝ている間に布団の中で遊んだり……と、結果的に約束を破ってしまうことも。
こうした行為が当たり前になれば、問い詰められても「ゲームはしていない」とウソをついてしまうかもしれません。

子どもと話し合い、ゲームとうまく付き合っていこう!

ゲームに対する考え方はご家庭によってさまざまであり、「これが正解」というものはありません。
しかしながら、ゲームをしたい気持ちが強いお子さんにゲーム禁止を言い渡すのは、リスクが高いといえます。かといって無制限に遊ばせるとなると、ゲーム依存などのデメリットが気になりますよね。

ゲームに関するルールは、お子さんと相談しながら決めるのが得策です。
お子さんの気持ちを尊重しながら、「1日1時間まで、宿題を終わらせたらやってよい」「お風呂を終わらせてから夜9時までならやってもよい」など、お互いが納得できるルールを決めてみましょう。
上手くいかなければその都度話し合い、親子間での落としどころを見つけてあげるといいですね。

子どもの気持ちを尊重しながらルールを決めることで、信頼関係をしっかりと築くことができます。
最初はうまく守れないかもしれませんが、次第にルールに対する責任感が身につき、うまく守れるようになっていきますよ。