子どもに多い「しもやけ」の原因と予防・対処法を知ろう

子どもに多い「しもやけ」の原因と予防・対処法を知ろう

今どきの子どもにも多い「しもやけ」。しもやけになると、赤くなったり腫れたりして見た目も痛々しく、本人もかゆがったり痛がったりして辛そうなものです。しもやけは幼児から小学生低学年ぐらいまでの子どもが最もなりやすいので、そのぐらいの年齢のお子さんがいたら寒い時期には気をつけてあげたいですね。
そこで、子どもがしもやけになる原因と、予防法や対処法とあわせてご紹介します。

しもやけになる原因

しもやけは「凍瘡(とうそう)」ともいい、寒さによる血行不良が原因で起こる炎症です。特に、季節の変わり目など気温の差が大きい、最低気温が0~5度くらいの時期に起こりやすいとされています。
手足の指や耳たぶなどの血の流れが悪くなりやすい場所を濡れたままの状態で冷やしてしまうとなりやすく、冷えても皮膚が乾いていればなりにくいのが特徴です。
小雨やみぞれが降る日や、靴や靴下が湿った状態のままで冷えた外気にあたっているとしもやけになりやすいといえます。
また、しもやけになりやすい体質もあります。親が血流が悪くなりがちで子どもの頃にしもやけになりやすかったのであれば、その体質を子どもも受け継ぐこともあるようです。

子どものしもやけを防ぐには?

しもやけ予防は、濡れた状態で冷やすのを防ぐことがポイント。靴下や手袋が湿った状態で使うのを避けましょう。子どもはすぐに濡らしてしまいがちなので、雨や雪の時は替えを用意するとよいでしょう。寒い時期は夏用のメッシュの入ったスニーカーは控えるようにします。
特に湿度が高い日や自転車に乗る時などは、耳当てや耳がかくれるような帽子をかぶったりマフラーをしたりして、耳を湿気と冷えから守ることも予防につながります。帰宅したら手足の指先や耳などの水分をふき取り、赤くなっていたら保湿剤などを塗りながら血行を戻してあげましょう。

子どものしもやけ対処法

しもやけになってしまったら、患部をあたためたお湯と冷たい水に交互につけて血行を促進します。こたつがあればこたつの遠赤外線で暖めるのも効果的です。
掻いてしまうと悪化するので、痒みがひどい場合はすぐに皮膚科を受診しましょう。かゆみを抑えるステロイド剤や、ビタミン剤、保湿剤などの薬を処方してもらえます。
自宅でのケアには消毒成分やワセリンが含まれている「オロナイン」がおすすめです。手洗い後やお風呂の後などに、患部に丁寧に塗りましょう。

子どもに多い「しもやけ」の原因と予防・対処法を知ろう
しもやけになる原因と、子どもがしもやけにならないための予防法、しもやけになってしまった時の対処法を紹介しました。寒い時期に手足の指や耳などを濡れた状態にしておかないように注意することで、ある程度予防できるでしょう。
しもやけになりやすい体質というのもあるので、ご両親が子どもの頃にしもやけになった記憶があるようでしたら、より注意して見てあげることも大切です。