子どもが虫歯にならないために押さえておきたいポイント!

子どもの歯(乳歯)はやわらかく、大人の歯に比べて虫歯になりやすい性質があります。乳歯の段階で虫歯になってしまうと、他の歯やあとから生えてくる永久歯にも影響がでてしまうことも……。
そこで今回は、子どもが虫歯にならないために親が知っておきたいポイントをご紹介します。
正しい対処法を知り、大切な子どもの歯を守りましょう!

そもそも子どもの歯が虫歯になる原因は?

虫歯菌の感染経路は、周りの大人の口腔内にいる虫歯菌が子どもの口の中に入ることが原因です。
歯が生えていない時期は虫歯菌が侵入したとしても増殖することはありません。しかし、歯が生え始めた頃から2歳ごろに虫歯菌に感染すると、歯の表面を少しずつ溶かしていきます。これが子どもの虫歯のメカニズムです。
また、大人の歯(永久歯)が生え始める時期も要注意。生えかけの永久歯はやわらかく、しっかりとケアをしないと虫歯リスクが高まってしまうのです。
ただし、子どもの虫歯はしっかりと対策をすることで防げます。
小さな子どもは自分で適切なケアをするのが難しいため、大人がしっかりと対策をしてあげましょう。

子どもの虫歯を防ぐ対策方法は?

子どもを虫歯から守るには、周囲の大人が以下の5つの対策を徹底しましょう。

口移しや食器の共有をしない

子どもの口にはもともと虫歯菌がいません。
しかし、大人が食べ物を口移ししたり、使用したお箸やスプーン、コップなどを共有したりすると、大人の口の中にいる虫歯菌が子どもの口に感染してしまいます。
特に子どもの乳歯が生えそろうまでの時期(2歳くらいまで)は、大人の唾液が子どもの口に入らないように気を付けるようにしましょう。

大人もデンタルケアを!

口移しや食器の共有をしないことのほかには、大人もデンタルケアを徹底することが大切です。
虫歯がある場合は治療をし、虫歯菌を減らすようにしましょう。また、口腔内の清潔と虫歯予防を兼ねて、毎食後の歯磨きも忘れずに。

食後は仕上げ磨きをする

食事に含まれる糖分は虫歯菌の格好のエサです。歯が生え始めたころから大人が歯磨きをしてあげることで、口の中の食べかすをしっかりと取り除くことができます。
歯磨きをしてあげるときは軽い力で優しく、小刻みに動かしながら磨くのがポイントです。
歯の裏や奥歯の噛み合わせ部分は特に虫歯リスクが高い場所ですので、ていねいに磨いてくださいね。
もし子どもが歯磨きを嫌がるようなら、鏡を持たせて口の中を見せてあげたり、歌を歌ったりして楽しい雰囲気づくりを心掛けてみましょう。

食事の時間を決めて、だらだら食べない

食事やおやつの時間が決まっておらず、長時間にわたってだらだらと食べていたりすると、虫歯菌が大好きな糖分が口の中に長く残ってしまいます。当然虫歯のリスクも高くなるので、歯にとっては良くない環境です。
「だらだら食べ」を防ぐには、決まった時間に食事やおやつを食べる習慣作りを心掛けましょう。

定期的な歯科検診

虫歯を防ぐためには定期的な歯科検診が重要です。
歯科検診では歯の健康チェックや生え具合の確認だけではなく、フッ素の塗布もしてもらえます。フッ素は歯を強くしてくれる効果があるため、定期的に塗布することで虫歯に強い歯になっていくのです。
また、仮に虫歯があった場合でも早期に発見することで対処がしやすくなります。

大切な子どもの歯! 大人が虫歯を防いであげよう


子どもの口の中は、虫歯菌に感染する時期が遅ければ遅いほど虫歯ができにくくなります。虫歯菌の侵入・増殖を防ぐには、小さなうちから大人が対策をしてあげることがとても重要です。
ご紹介した対策を意識しながら、お子さんの歯をしっかり守ってあげましょう!