正しく使わないと効果も半減!衣服を守る「防虫剤」の効果的な使い方

クローゼットの中身 衣替えのタイミングで、タンスやクローゼット、衣装ケースなどに防虫剤を入れるという方も多いのではないでしょうか。

防虫剤をセットしておけば、洋服を害虫から守ることができますが、間違った使い方をするとその効果を十分に発揮できないので気をつけたいものです。

この記事では防虫剤の効果的な使い方について紹介していきます。

防虫剤のガスを行き渡らせる工夫

防虫剤は、虫除け成分のガスを発生させて衣類を守るアイテムですが、このガスは空気より重く、上から下に向かって広がっていくという特徴があります。
そのため、防虫剤をタンスや衣装ケースの底に入れると、防虫剤の成分が衣類に行き渡りにくくなるのです。防虫剤をセットするときには、置くタイプのものは衣類の上に、吊り下げるタイプのものはクローゼットのパイプの中央に設置するのが効果的です。
また、タンスや衣装ケースに衣類をぎゅうぎゅうに詰め込むのは避けましょう。ふんわりと余裕をもたせて収納すれば、防虫剤の成分が行き渡りやすくなる上、衣類のシワも予防できます。

防虫剤の適切な量を守ろう

防虫剤を入れていたのに虫食いが起きてしまったという経験をもつ方もいると思います。
こういった場合には、防虫剤の量が少なく薬剤の効果が十分に得られなかった可能性が考えられます。収納スペースに合わせた適正な量の防虫剤を使うことも大切です。

防虫剤のパッケージには、どれくらいの量の衣類に対してどれだけの防虫剤を使うべきかという適正量が記されているので、必ず守るようにしましょう。

防虫剤の期限もチェックしておく

防虫剤には、その効果が半年続くものや1年使用できるものなどがあります。半年用の防虫剤は、春と秋の衣替えのたびに入れ替えるようにしましょう。クローゼットなど入れ替えの必要がない収納スペースには、吊るタイプの1年用の防虫剤をセットするとよいでしょう。このタイプの防虫剤はついつい交換を忘れてしまいがちなので、防虫剤の空きスペースに設置した日付を書き込んでおくのがおすすめです。

防虫剤は別メーカーのものを併用しない

防虫剤を入れる様子 防虫剤の種類はメーカーによってさまざまです。
これにより気をつけたいのは、メーカーによって使用している防虫剤の成分が異なるという点です。

別々の防虫剤を同じ場所で使用すると、薬剤が化学反応を起こして溶け出し、洋服にシミを作ってしまう可能性も考えられます。

防虫剤を購入するときには1つのメーカーに絞り、複数のアイテムを併用しないほうがよいでしょう。

防虫剤を低い位置に入れたり、適切な量を守らなかったりすると、防虫剤の効果が十分に得られなくなるので注意したいものです。大切な衣類を守るためにも、防虫剤を正しく使ってその効果を最大限に引き出しましょう。次回衣替えをするタイミングで、防虫剤の正しい使い方をぜひ試してみてくださいね。