冬の食中毒対策法は?寒くても油断は禁物

冬の食中毒対策法は?寒くても油断は禁物、万全の対策を心がけよう!

夏場には万全の食中毒対策をしている人も、「気温の低い冬なら大丈夫だろう」とついつい油断してしまいがち。しかし、冬の食中毒患者数は意外と多く、その症状も深刻化しやすいため充分な注意が必要です。
冬の食中毒の原因や効果的な対策方法について、いま一度チェックしておきましょう。

冬でも食中毒の危険性は高い!

食中毒にはさまざまな原因がありますが、そのほとんどは細菌性のものとウイルス性のものとに大別できます。
梅雨時や夏のような高温多湿の時期には、細菌が繁殖しやすくなります。逆に、ウイルスは高温多湿よりも低温で乾燥した状態で繁殖しやすい傾向があるのです。そのため、寒い冬にはウイルス性の食中毒が起こりやすくなります。
その中でも冬場特に気をつけたいのは、ノロウイルスによる食中毒です。

冬の食中毒の大きな原因とは?

冬の食中毒のほとんどは、ノロウイルスを原因として起こります。厚生労働省の食中毒統計によると、冬季における食中毒の原因の8割以上がノロウイルスによるものといわれています。ノロウイルスは感染力が高く、集団食中毒を引き起こすケースも多いので充分気をつけましょう。

さらに、冬場はロタウイルスによる食中毒も起きやすいので要注意。2〜3月にかけて発生しやすく、乳幼児や子どもがかかりやすいといわれています。

もちろん、冬場でも細菌性の食中毒にかかる可能性がゼロとはいえません。肉の生食や加熱不足によってカンピロバクターやサルモネラ菌に感染することもありますし、作りおきのカレーなどに繁殖するウェルシュ菌の食中毒もしばしば起こります。

冬場の効果的な食中毒対策法

冬の食中毒対策法は?寒くても油断は禁物、万全の対策を心がけよう!

冬の食中毒は、油断していると重篤化したり集団感染を引き起こしたりするため油断できません。まずは石鹸を使ってきちんと手を洗うよう徹底しましょう。手洗い後のタオルは共有せず、ペーパータオルなどで手を拭くと良いでしょう。

ノロウイルスは、アルコール消毒をしてもあまり効果がありません。感染者の嘔吐物などを処理するときには、塩素系漂白剤で消毒するのが効果的です。また、使い捨て手袋やマスクを用いるのも大切なポイントです。

さらに、食事の時には肉の生食は避けましょう。煮込み料理を常温放置するのもNGです。
冬であっても室内の暖房などによって意外と細菌は繁殖しやすいものなので、食材はきちんと冷蔵し早めに食べきるようにしてください。

まずは基本的な手洗い習慣を身につけることから始め、細菌の繁殖やウイルスの感染拡大を極力防ぐようにしてください。冬の安全な食事で、お子さんの成長を支えてあげましょう。