子どもでも花粉症になる!子どもの花粉症の特徴や対策法

目のかゆみやくしゃみ、鼻の不快感がつらい「花粉症」。いまや花粉症は大人だけの病気ではなく、小さな子どものうちから発症するケースも増えています。
そこで今回は子どもの花粉症の特徴や、花粉症のつらい症状を和らげる“花粉対策”をご紹介します。

大人だけじゃない! 子どもの花粉症とは

最近では幼いうちから花粉症になる子どもも珍しくありません。
実は子どもの花粉症の症状は、大人と少し違う特徴を持っているのをご存じでしょうか?

子どもの花粉症の症状

子どもの花粉症は、大人に比べると「鼻づまり」が目立ちやすいのが大きな特徴です。
子どもの鼻は小さく、ちょっとしたことで鼻がつまります。鼻がつまっていると口で呼吸をしていたり、鼻をぴくぴくと動かしたりすることがしばしばみられます。

また、サラサラの鼻水と粘り気のある鼻水がたくさん出たり、目をよくこすっていたりするのも花粉症によくある症状です。肌が弱い子どもの場合は肌の赤みやかゆみを覚えることもあるでしょう。

子どもの花粉症予防に効果的な対策は?

花粉症対策の多くは「体に取り込まれる花粉量を減らす」というものが中心です。
ただし子どもの花粉症は体質によって左右されやすいため、予防策を実行しても完全に発症を防ぐことは難しいのが実情です。しかし1つひとつ対策をおこなえば、発症したとしても“症状を軽減させられる効果”が期待できるでしょう。

花粉用メガネやマスクで花粉をシャットアウトする

近年は子ども用の花粉対策メガネも普及してきました。これはすきまが空きやすいレンズの横や上下を覆うような構造になっているもので、花粉の侵入を防ぐことができます。
また、外出時にはマスクをして鼻から入る花粉量を減らすことも大切です。マスクの着用が難しい未就園児以外は、できるだけマスクを着用するようにしましょう。

外出後は衣服や髪に付いた花粉を落としてから家に入る

衣服や髪は静電気が発生しやすく、花粉が多く付着しています。
そのため、家に帰ってきたら玄関の外で服や髪を払い、花粉を落としましょう。

加湿器や空気清浄機、掃除機を活用する

加湿器は室内の湿度を上げて花粉が舞い上がりにくくなる効果があります。また、空気の乾燥で痛みがちな鼻や喉の粘膜を守ってくれる効果も。特に花粉症の場合、喉がイガイガして不快感を覚える子どもも多いため、積極的に活用してみましょう。

その他、空気清浄機を併用するのもおすすめです。空気清浄機は空気中に舞う花粉を吸い込み、フィルターでキャッチしてからきれいな空気として排出してくれます。
空気清浄機でキャッチしきれない花粉は、掃除機をこまめにかけて取り除いてあげましょう。

花粉が付きにくい素材の服を着せる

花粉は表面に凹凸が多い生地の服に付着しやすい性質があります。そのためニットやフリース素材よりも密度の高い綿やナイロンなどの服のほうが、花粉が付きにくくなるのです。また、花粉が付着しても手で払えばすぐに落ちます。
外出の際にはナイロン生地のアウターを着せる、帽子をかぶせるなどの工夫をしてみましょう。

子どもの花粉症はしっかり対策をしてあげよう!


花粉症になり鼻がつまると、集中力が低下してしまいます。特に学童期の子どもや受験生などは、勉強にも影響が出るおそれも。また、口呼吸によって口が乾燥すると、口臭や虫歯の発生につながる可能性もあります。

小さな子どもは、自分でうまく症状を説明できません。子どもの様子を見て「なんだか最近ずっと鼻がつまっている……?」と思ったら、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
その上で花粉を減らす対策を徹底し、症状をやわらげてあげましょう。