こんにちは、朝霞台のTo#です。
今回は小金井市にある「江戸東京たてもの園」の「前川國男邸」を紹介します。
ただの通りがかりでも、15分くらい時間があれば必ず立ち寄るお気に入りの場所です。
前川國男は日本の建築の発展に貢献した建築家。設計を業務にする人にとっては神様みたいな人なのです。
この建物は前川の自邸として1942年に大田区に建てられたものですが、小金井公園に平成8年に移築されています。

建築系の学生時代、正直なところ、茶色くて瓦葺で古臭い日本家屋ではないかと、この建物の良さが分かりませんでした。
当時はまだ写真と図面で想像するだけで、実際に見ることはできなかったからです。

近づいて良く見ると、それは現在のモダンリビングの原型ともいえるアイディアやしつらえにあふれています。
これが70年以上も前、しかも戦時中の物資が不足している時に建てられた住宅だということに感動します。
と同時に、「今、我々が造っている住宅は、ここからどの位進歩したのかな」と考えさせられます。
さらに来るたび新しい発見があります。

そんな訳で私は、「設計する気持ち」をリフレッシュしたいとき、モチベーションを高めたいとき、ここにやって来ます。
行楽の秋、公園の散策とあわせてお出かけになってはいかがでしょうか。