ちゃんと知っている? 和室の「畳」のお手入れ方法

ちゃんと知っている? 和室の「畳」のお手入れ方法 近頃の住宅はフローリングの洋室が主流になっていますが、やはり畳張りの和室が落ち着くという方は多いでしょう。

しかし、畳のお手入れをきちんとしていないとカビやダニが発生したり、劣化が早まったりなどのトラブルに発展してしまいます。居心地のいい環境を作るためには、和室の畳を正しくお手入れすることが大切です。

そこで今回は、畳の掃除方法や干し方など、お手入れ方法をご紹介いたします。

日常的に行いたい畳の基本のお手入れ方法

湿気が溜まるのを防ぎ、換気をしておく

畳は調湿作用に優れていますが、あまりに湿気が溜まるとカビやダニが発生しやすくなります。カビやダニを防ぐためにも、和室の換気を意識して行うようにしましょう。扇風機で風を送ったり、窓を開けて換気をしたりするのがおすすめです。また、和室で洗濯物の室内干しをしたり、鉢植えの観葉植物を育てたりすると湿度が高まってしまいます。水気のあるものはなるべく和室から遠ざけるようにする工夫も大切です。

畳の目に沿ってやさしく掃除機をかける

畳のホコリや汚れの蓄積は劣化の原因になるため、日常的に掃除機をかけて清潔にしておきましょう。
ただし、畳の目に逆らうように掃除機を動かしたり、強く押し当てたりするのはNG。なるべく強い摩擦が加わらないよう、畳の目に沿って掃除機をかけるのがポイントです。また、掃除機を軽く浮かせるようなイメージで、やさしい力加減を心がけましょう。

乾いた雑巾で乾拭きをする

掃除といえば濡れ雑巾を使うイメージがありますが、畳にとって水は大敵。カビの発生や黒ずみ、ツヤの低下などの原因になるため、とくに目立った汚れがないときには、乾いた雑巾でやさしく乾拭きをすればOKです。このときも畳の目に沿ってやさしく雑巾がけをしましょう。

畳に汚れがついたときの対処法&特別ケアのお手入れ方法

カビが発生したときは……消毒用アルコールで拭き取りを

ちゃんと知っている? 和室の「畳」のお手入れ方法

万が一カビが発生してしまったというときには、消毒用アルコールを使って拭き取るケアをするのがおすすめです。

雑巾を使って拭き取り、それでも落ちないときには畳の目に沿って歯ブラシを滑らせてカビ汚れをかき出しましょう。 畳を濡らしたあとは乾拭きで水気をとり、換気をしたり扇風機の風をあてたりしてしっかりと乾かすことが大切です。

畳を長持ちさせるために……春秋には畳干しをする

畳をより長持ちさるためにも、春と秋の年2回を目安に畳干しを行いましょう。良く晴れて湿気が少ない日を狙い、畳を外に出して立てかけます。直射日光にあてると日焼けしてしまうので、直射日光が当たらないところを選んでください。午前中から4~5時間を目安に干しましょう。畳を干すスペースがないという場合には、畳を持ち上げて空き缶などを床との間に挟み、少し持ち上げた状態で換気をするだけでもOKです。

昔から日本で愛されてきた畳は、正しくお手入れをすることで畳床に限り30年ほど耐久するといわれています。日頃から正しいお手入れを心がけて、居心地のいい和室を保っていきましょう。