鍵が抜けない! 実践してほしい対処法とNG対処

皆さんは、鍵を開けようとして鍵を差し込んだら、そのまま抜けなくなった……という経験をしたことはありませんか?そんなときはつい焦って鍵を抜こうとしてしまう方も多いですが、適切な対処方法を知っておかないと最悪の場合、鍵が折れてしまうことがあります。
いざというときのためにも、鍵が抜けないときの正しい対処法を知っておきましょう。

鍵が抜けなくなってしまったときの正しい対処法

鍵が抜けなくなる原因には「違うドアの鍵を差している」「鍵が変形している」「鍵がゴミやホコリで汚れている」などがあります。1番目に関しては言わずもがなですが、鍵の変形や汚れについては、本来であれば開くはずだった鍵が開かなくなる原因としてとても多いものです。
また、鍵穴に入り込んだ異物や、鍵穴の中の潤滑材が乾燥することでも鍵が引っ掛かって抜けなくなる場合があります。

こうしたトラブルが起きているとき、その原因を解決することが最善なのですが、「ひとまず鍵を抜きたい」という場合にはどう対処すればいいのでしょうか。

対処法①:鍵をいろいろな方向へ小刻みに動かす

鍵を少し引きながら、上下・左右と小刻みに動かすと、鍵が動いて抜き取れるようになる場合があります。これは鍵穴の内側で引っ掛かっていた部分が外れるためです。
このとき、無理な力で引っ張ると鍵穴の内側にある部品が壊れてしまう恐れがあるので、慎重におこないましょう。

対処法②:鍵穴を掃除機で吸い、異物を取り除く

鍵穴の内側に砂やホコリが溜まっている場合には、掃除機を使って異物を取り除くことで解決する場合があります。細くなったノズルなどを使い、鍵穴に押し当てて一気に吸い込んでみましょう。詰まっていたゴミが取れれば、鍵がするっと抜ける可能性があります。
掃除機が難しい場合は、自転車の空気入れでも代用可能です。その場合は空気を吹き込み、ゴミをかき出すようにしましょう。

対処法③:鍵の業者を呼ぶ

何をどうしても抜けない場合は、無理せず専門業者に頼りましょう。
費用はかかりますが、電話一本で駆けつけてくれますし、事態が悪化するのを防ぐことができます。
ただ、鍵穴が劣化していてふたたびトラブルが起こりそうな場合は、交換をすすめられる場合もあります。
このような状態であれば遅かれ早かれ鍵交換になるかもしれませんが、費用が気になる方はおおよその見積もりをとってから検討してもよいでしょう。

鍵が抜けないときにやってはいけない行動は?

鍵が抜けないときもっともやってはいけないのが「無理に抜こうとすること」です。
鍵の内側は、精密かつ繊細にできています。そのため、抜けなくなってしまったからといって無理やり回そうとしたり、抜こうとしたりすると故障してしまうおそれがあります。また、故障してしまえば本来なら必要なかった修理交換などの費用が発生してしまうこともあるでしょう。
それから、針金やつまようじなどを差し込むのもNGです。もし中で折れてしまえば取れなくなり、ますます事態が悪化します。そうでなくても、鍵穴の内側を傷つけてしまうのはリスクが高い行動です。

鍵が抜けないときは慌てず、落ち着いて対処しよう

鍵が抜けなくなるのを防ぐには、たまに鍵を歯ブラシなどで掃除してゴミを取るほか、1ヶ月に1回は掃除機で鍵穴の吸引・もしくは空気の吹き込みをするなどの「メンテナンス」が大切です。
また、鍵は繊細なメカニズムで作動しますので、無理な力を加えるなどの行動は厳禁です。ご紹介した対処法を頭に入れておき、もしものときは焦らず適切な対処を取るように心がけましょう。