簡単にできる! 玉ねぎを切るときに目にしみない方法

いろいろな料理で使われる玉ねぎですが、ひとつ問題がありますよね。それは切るときに目にしみて涙が止まらないこと……。これは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?
今回はそんなお悩みを解決してくれる、玉ねぎが目にしみない方法をご紹介するので、なぜ玉ねぎを切ると目にしみるのか、その理由と合わせてお読みください。

どうして玉ねぎは目にしみるの?

みなさんはなぜ玉ねぎを切ると目にしみて涙が出てくるのか、その理由をご存知ですか?
玉ねぎには目にしみる原因となる「硫化アリル」という成分が含まれています。玉ねぎは切る前にしみることはありませんよね。どうして切っているタイミングでしみるのかというと、玉ねぎを切ることで細胞が破壊され、涙の原因である硫化アリルが出てきます。これが空気中に蒸発し目や鼻の粘膜を刺激して涙が止まらなくなるのです。

玉ねぎを切っても目にしみない方法

レンジで温める

硫化アリルは熱に弱い性質を持っており、加熱することで別の物質へと変化し、目にしみなくなります。そのため、切る前に皮がついたままの玉ねぎを電子レンジで30秒から1分ほど温めると、目にしみるのを防ぐことができます。また目にしみるのを防ぐだけでなく、皮も剥きやすくなるのでとてもおすすめの方法です。
皮を剥いた後に温める場合はラップをしてからレンジで温めればOK。

冷蔵庫で冷やしておく

玉ねぎを冷やすことにより、硫化アリルが空気中に蒸発するのを抑える方法もあります。こちらは、サラダなど生で食べるときに活用したい方法ですね。
玉ねぎを切る1〜2時間くらい前に冷蔵庫に入れて冷やしておくことで、目にしみるのを防ぐことができます。ただし、玉ねぎは冷やしすぎると傷みやすかったり、栄養価が失われてしまったりするので、常温保存しておいたものを調理する前に冷やすのがポイントです。

水にさらす

玉ねぎを水にさらすという方法もあります。硫化アリルは水溶性であるため、水にさらすことで成分が溶け出し、目に与える刺激を抑えることができるのです。
しかし気をつけたいのが、硫化アリルの血液をサラサラにするという嬉しい栄養分も水に溶け出してしまうということ。水にさらす場合は5分ほどを目安にしましょう。

玉ねぎの繊維に沿って切る

玉ねぎは繊維に沿って切ることでも目にしみるのを防ぐことができます。硫化アリルは玉ねぎの細胞が破壊されることで気化し、目にしみます。そのため、玉ねぎをカットする際は縦半分に切ったら、切り口を下にし、繊維に沿って切ることで細胞が壊れるのを最小限にできるのです。
またできるだけ細胞をつぶさないように、切れ味の良い包丁を使うことも大切です。

その他の方法

他にも効くといわれている方法がいくつかありますが、どうやら個人差があるようです。

・割り箸をくわえながら切る
割り箸を口でくわえると、涙の分泌よりも唾液の分泌が優先され涙が出にくくなるようです。

・ゴーグルとマスクで完全ガード
とにかく硫化アリルが粘膜に付着するのを防ぐという方法。

・換気扇を回す
気化した硫化アリルを換気扇で吸い取る方法。
普段野菜を切るときにはつけない換気扇ですが、玉ねぎを切るときにはつけたほうがいいようです。他の方法と組み合わせると良さそうですね。

いかがでしたでしょうか? 玉ねぎに含まれる涙の原因となる成分の性質を知ることで、対策方法がわかりましたね。また、その成分には血液をサラサラにしてくれるなどの嬉しい効果があることも覚えておきましょう。ほんのひと工夫で玉ねぎは目にしみなくなるので、今回ご紹介した方法をいろいろ試してみてくださいね。