小学生におススメ!漢字の覚え方!

小学生の子どもにとって漢字を覚えるのは大変なことです。特に小学校に上がりたての時期や、学年が上がった時期などは新しい漢字が続々と出てくるため、漢字が得意でない子であれば覚えるのも一苦労ですよね。
今回は「子どもがなかなか漢字を覚えられない」とお悩みの親御さんに向けて、小学生におすすめの“漢字の覚え方”をご紹介します。

小学生におすすめの漢字の覚え方・基本ステップとは?

小学生の子どもが漢字を覚える際によくあるのが「漢字をひたすら何回もノートに書く」というものです。
しかしただ何回も書くだけでは、漢字を覚えるというよりは「作業」になってしまうばかりか、漢字を“単なる模様”として認識してしまいます。その結果、漢字の読み方や意味などが頭に残りにくく、結果的になかなか覚えられないというケースが多いのです。

小学校の授業では次から次へと新しい漢字が出てきます。より効率的に漢字を覚える方法を知っていれば、新しい漢字を習ったときでも比較的早く覚えることができますよ。

覚え方の基本ステップ

漢字を覚えるときには「①指でなぞる」「②空に書く」「③鉛筆でなぞり書き」「④手本を写す」というステップを踏むと、効率よく覚えられます。

最初は画数を数えながら、指でお手本をなぞります。口で唱えることで、目だけでなく耳からも情報が入ってくるので、漢字を記憶しやすくなるのです。何度か指書きをして漢字を覚えたら、空に指で漢字を書きます。漢字をしっかりと覚えていれば、ここで正しく書けるようになっています。

その後、薄い色で漢字が書かれた紙でていねいになぞり書きをさせてから、お手本を見ながら写し書きをさせてみましょう。指書き、空書き、なぞり書きとステップを重ねるごとに漢字が染みついているため、3回ほど練習書きをすればOKです。

なお、本当に覚えたかどうかを確認するには“自作の漢字テスト”をおこなうとよいでしょう。
これは、子ども自身の手で「漢字を使った単語」をひらがなで書いていき、その横に正しい漢字を書くというものです。テスト終了後はとめ、はね、漢字間違いなどの答え合わせをします。
間違えた漢字があれば、その漢字だけを再テストしたり、指書きから戻って教えたりして覚えさせましょう。

漢字をより覚えやすくなるコツは?

漢字は「へん」と「つくり」でできているものが多いため、漢字を分解し、語呂合わせで覚えるとより記憶に残りやすくなります。
たとえば「親」という漢字であれば、「『木』の上に『立』って『見』るのが『親』ごころ」というふうに語呂合わせにするのです。このとき声に出しながら漢字を書いていくと、目と耳の両方から情報を得ることができるため効率的に記憶することができます。
このとき自分で語呂合わせを作らせてあげると、遊び感覚で楽しく漢字の勉強ができるようになるでしょう。

また、「聞く(聴覚情報)」よりも「見る(視覚情報)」ほうが覚えやすい子どもに対しては、へんとつくりを分解し、パーツごとに色分けをして目で覚えさせるとよいでしょう。視覚的に漢字を捉えやすくなり、脳に記憶しやすくなります。

漢字が覚えられないときは、覚え方を工夫してみよう!

漢字はただやみくもに書いて覚えればよい、というものではありません。漢字の「意味」や「読み方」と結び付けて覚えないと意味がないからです。また、やみくもに書くだけではその作業自体が苦痛に感じやすいため、ますます漢字が苦手になるという悪循環に陥る可能性もあるでしょう。

効率よく漢字を覚えるには、脳の視覚と聴覚を刺激しつつ、「楽しく学習ができること」が大切です。もしお子さんが漢字を覚えるのが苦手であれば、ぜひ今回ご紹介した覚え方を試してみてください。