猛暑対策に「打ち水」が効果的! 正しいやり方とは

「打ち水」は江戸時代から続く、日本の伝統的な暑さ対策。猛暑となることの多い昨今、再び注目されています。
打ち水は目にも涼しいですが、実際に涼しさを体感させてくれる効果があります。
涼しさの理由や、効果的な打ち水のやり方などについてお伝えします。

気化熱で涼しくなる

打ち水をすると涼しくなる第一の理由として「気化熱」が挙げられます。
気化熱とは水が液体から気化する時に周囲の熱を奪うこと。
例えば、扇風機の風にあたる場合、水で濡らした顔とそのままの顔だと水で濡らした方が涼しく感じませんか?
これは、顔についた水が蒸発する際にまわりの熱を奪っているため、涼しく感じるためです。

水が1グラム蒸発すると気化熱により約0.58カロリーの熱が奪われます。
打ち水で水を1リットル撒けば580カロリーの熱を奪うことになります。
これは1000立方メートル(10メートル×10メートル×10メートル)の空間の空気を2.4度下げることに匹敵します。

打ち水は風を生み出す

2つ目の効果は、「空気の流れができること」です。
同じ気温であっても風があるのとないのでは体感温度が違いますよね。
打ち水をした場所としていない場所には気圧差ができます。
そうすると打ち水をした場所からしていない場所に向かって空気が動き出すため、空気の流れができるのです。
風速にすると0.6m/s、すなわち1秒間に60センチ風が進みます。風速1m/sで1度体感温度が下がると言われています。

打ち水に適した時間帯は?

打ち水に適した時間帯は?

打ち水は日が高くなる前の午前中や夕方日が沈んでからの時間帯に行うのがおすすめです。
夕方に打ち水をすれば効果が持続するため、夜も涼しく過ごせるでしょう。

暑いからといって、日差しが強い昼間に打ち水をするのは逆効果です。
すぐに蒸発してしまうため、かえって蒸し暑さが増してしまうかもしれません。
ただし、日中でも日陰であれば水が乾きにくいので効果が期待できます。

水の再利用でさらにエコに!

打ち水でエアコンにかかる電気代を節約したとしても、水道代が高くなってしまうのは困りますよね。
家庭で打ち水を行う際は、お風呂の残り水や米のとぎ汁、雨水、子ども用のプールの残り水などを使用するのがおすすめ。
環境にも家庭にも優しく効果的です。ただし、洗剤や石けんが含まれたものは避けましょう。

以上、暑さ対策としての「打ち水」についてお伝えしました。
参考にして毎日の生活に打ち水の習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。